クライアントAさん
Aさんから「屋根より高い鯉のぼりが欲しい」と依頼があったとしよう。「よくわからないがとにかく一番高いヤツがいい」と仰せだ。
「屋根よりも高く、とにかく一番高い鯉のぼり」とはどんな鯉のぼりだろうか?
要件を考える
まず、何をもって高いといえるのか考えてみる。
位置
まず有名な鯉のぼりの歌詞から連想できるのは、屋根との位置関係だ。

この時、問題となるのは支柱の長さである。地表に建てるのと最上階から伸ばすのとでは支柱の長さが大きく異なる。支柱の長さによって、強度不足による素材の変更、入手・加工のしやすさなどが見積もりに大きく関わってくる。
金額
高い低いといえば金額である。風になびく程度に平たく伸ばした金を使おうか。目にはダイヤでもいれよう。使う素材や装飾により金額は異なる。

人気・注目度
高いものをつくるとなればどれくらい注目されるかも考慮した方がいいだろうか?前述の金額に伴い注目度も上下するが、物珍しさや奇抜さも必要かもしれない。奇抜すぎない親しみやすさも重要だ。

要件を整理する
挙げたいくつかの要件に当てはめられるか情報を整理しよう。
お金は掛かるが、お金を掛けるれば掛けるほど上空に鯉のぼりを揚げることができるだろう。いくつか提案を用意した。
衛星にする or ISSにくくりつける
鯉のぼり型の衛星を打ち上げたり、ISSにくくりつければ遥か上空に揚げることができる。注目度も抜群だ。ただし国家レベルのプロジェクトになる。地表からは目視できない鯉のぼりの存在意義を問われる可能性が高い。
鯉のぼり柄の飛行機、飛行船
鯉のぼりのペイントを施した飛行機か飛行船を飛ばす。場所にもよるが都市部や飛行場周辺であれば目視できる。そして注目される。飛行船は日本で所有する企業が限られているため、飛行機の方が現実的だろうか。ラッピングジェットを検討しよう。
まとめる
宇宙空間で鯉のぼりを揚げるのは現実的ではない。「屋根より高い鯉のぼり」はラッピングジェットをオススメしたい。ラッピングジェットの費用をググってもそれらしきデータが見つからなかったが、今でもフィルムではなく機体に塗装しているようなので、そこそこのコストはかかりそうである。
しかし、現代の建造物の高層化により「屋根より高い」を再現することが難しくなってきている。
大きい真鯉は~