ぼくの周りではこの話題でもちきりです。非公式Xperiaマニュアルなど多くのブログを運営し、そこからの収益だけで妻子を養いGoogle公式のAdSenseイベントなどで講談するまでになった染谷昌利氏(以下、ソメタン)。
ついに6月21日、彼の人生をつづった書籍「ブログ飯」が発売されるんですよ!
Impress Japanで先行販売中の電子書籍版は21日中までは400円引きですよっと。僕は電子書籍版を買ってもう読んじゃいましたので記事にしたいと思った次第ですハイ。
本の中身としては「こうすれば成功する」といったものや自己啓発本といった類ではなく、「なぜブログだけで生計を立られるようになったか」の体験談が書かれています。ようするにソメタンの自叙伝的な。英語が喋れたわけでも機械が得意だったわけでも何か素晴らしいものを作れたわけでもないタダのオッサン()が、リストラの危機、自主退職、そしてブロガーになるまでの苦悩とそれを支えてくれた奥さんのことを書き綴っています。
これを読めば自分もブログをつくって生活の糧にできそうな気がする。そんな一冊。
こしてこちらが本日公開の「ブログ飯公式サイト」。イラストかわええっす。
後日、書店(紀伊国屋)でも確認
なぜか起業関連書籍の棚に置かれてました。
これは pic.twitter.com/NBZXRnSRP0
— よっしー (@sato4yoshida) June 21, 2013
夕飯や RT @sato4yoshida これは pic.twitter.com/kWCnqZPhsL
— ソメタン( ˘ω˘)スャダルマ (@masatoshisomeya) June 21, 2013
調理法を RT @masatoshisomeya 夕飯や RT @sato4yoshida これは pic.twitter.com/NBZXRnSRP0
— よっしー (@sato4yoshida) June 21, 2013
鍋敷き RT @sato4yoshida 調理法を RT @masatoshisomeya 夕飯や RT @sato4yoshida これは pic.twitter.com/kWCnqZPhsL
— ソメタン( ˘ω˘)スャダルマ (@masatoshisomeya) June 21, 2013
読めば起業できるかもしれないし、読んだ後は鍋敷きにもなる(著者談)1冊で2度おいしい本。それが、ブログ飯。
5月、6月とぼくの周りで何かが
はてさて、宣伝らしい宣伝も終わったところでちょっと話の舵を切って別の方向へ進みましょうか。
このブログでもチラリと記事にしましたが、先月Webデザイナー系列のブログ界隈では有名なバンクーバーなうぇぶ屋のブログのセナさんのセミナー&パーティーに参加したりしました。そんな彼もソメタンと同じようにブログで人生を変えた人間の1人。
年齢も職種もブログの目的も異なる彼らですが、何年もブログを更新しつづけそれを生活の糧としています。
セナさんの話を聞き、そしてソメタンのブログ飯も読んだボクは何か共通するものを感じました。
ふたりの共通点
ふたりのことをよく知らない人も多いと思いますので、プロフィールをさらりと。
セナさん
- 年齢:20代
- 家族構成:独身
- 住まい:カナダ
- よく出てくるフレーズ:「刺身野郎!」
- ブログの目的:自分の能力を示すため
- ブログ:
バンクーバーのうぇぶ屋
バンクーバーな僕ら
ソメタン
- 年齢:30代
- 家族構成:妻子持ち
- 住まい:日本
- よく出てくるフレーズ:「( ˘ω˘)スヤァ」
- ブログの目的:広告料で生計を立てるため
- ブログ:
Someya Masatoshi.jp
銀座ランチガイド
マサと耳子のアドリブレシピ
Xperia非公式マニュアル
HTC J 非公式マニュアル
他いろいろ。
共通点はありませんね。強いて言えばオトコであることくらい。
ブログを始めた理由も、セナさんはカナダで仕事をするために能力を示すためにブログを(このあたりはセナさんの話を聞いてくださいな。きっと来年も日本に帰ってきてくれる。たぶん。)、そしてソメタンはブログから広告収入を得るためにブログをつくっています。
でも彼らは同じ事をいっています。
「ぼくは特別な能力なんてないただの人。だから誰でもできるよ。」
と。でも「じゃあボクでもできるんだ!」と思う人なんて誰もいませんね。
やっぱりスキルがないと…と。でもちょっと待ってください。セナさんは英語が喋れなくともウェブ制作というスキルがありましたが、ソメタンは英語がしゃべれたりだとかプログラムができたりだとかそういうスキルは一切なかったそう。周りの人間に合わせてきた生き方をしてきて体育会系のバリバリの営業マンだったり人事だったり、今では主力であろうスマフォブログもそういうのに興味があったわけでもなくキッカケは「なんとなく買ったから。」。でもそんな2人が今やブログのおかげで生活できるという人生を過ごしています。不思議なものですね。
大きな目標、そして未来の自分を描く
2人にはまだ共通することがあります。それはブログをやった自分がどうなるかの明確なビジョンがあったこと。セナさんは「カナダで働くこと」、ソメタンは「家族を養うこと」という目的を遂げるための手段としてブログ運営することを選びました。
ブログ運営する上で立てた目標が、セナさんは「カナダから日本に発信できるパイプをつくる」、ソメタンは「ブログだけで生計を立てられる収入を得る」という大きな目標でした。
これを達成できなければもう他の道に進むしかないという背水の陣でブログ運営に挑んだわけです。彼らはブログ運営に成功すれば自分がどうなるか、失敗すればどうなるか、そして、それが本当にそんな自分になりたいかを自問自答し、未来の自分に対する明確なビジョンが描けていたのです。
でもブログをヒットさせるスキルに限っていえば皆無といっていいほど。最初からガンガンヒットを飛ばせる文章を書ける人なんていませんよね。これはみんな同じスタートラインに立っています。彼らも全くヒットせずにブログを閉鎖した過去があります。それでも目標を達成するため、伸び悩んでも根気よく更新し続け、手を変え品を変え試行錯誤を繰り返し、少しずつ読者を増やしていきました。そして、いつの日か歯車がカチッと噛みあうように“何か”をキッカケに目標に向かって大きく動き出したのです。
情報を整理する力
その“何かがキッカケに”というのはよく耳にするけれど、それはみんなバラバラだし予想もできないし、きっと継続していくことで歯車が噛み合う時があるんだと思います。その歯車もそれを回す軸も原動力もみんなが平等に持っていて、それが噛みあうまでひたすら回すだけ。
インターネットの世界でそのカチッを起こすために必要な力は「情報を整理する力」だとボクは思うんです。インターネットの世界ではブログやSNSなどで情報を発信することは簡単にできますし、スマフォを使いこなしてる人やウェブ制作ができる人、気象予報士や会計士、建築士までもう数えきれないくらいいます。そして検索エンジンで検索すればいくらでも欲しい情報が手に入ります。そんな世の中で埋もれることなく普通の人がどうやってブログをヒットさせることができるのか。そこで「情報を整理する力」が必要なわけです。
その力は誰もが最初から携わっているものではありません。彼ら2人も「誰かが欲しいと思っている情報を整理して発信する」ことをし続け、当たらなければまとめ方を変えたり情報を変えたりして情報を整理し、試行錯誤を繰り返して「情報を整理する力」を身に着けたことで、みんなが必要とする情報のある今の人気ブログが。
ブログを糧にすることは誰でもできるらしいよ
スキルとかは関係なく自分のやりたいことをみつけて発信してどんどん深めていけばきっといつかはできるんだろうなぁ。どこまで突き詰めて情報を整理していくかですね。
このブログを始めてまだ半年も経っていませんが記事の更新ペースも落ちてきています(ハァ…)
でも2人の話を聞くとまだまだ続けていけそうな気がします。簡単なことじゃないけども。ボクにもいつかきっとカチッと歯車の合う日がくるんだろうなと信じて。
ちなみに
最後の方にある奥さんのコラムはイチオシです。この奥さんはイラストレーターなのですが、デザイナー系の人ってコトバ選びというか文章力というか何気ないこういうのがムダに面白いですね。プロブロガーを支える奥さんがどんな人物なのかが書かれた貴重なコラム。ぜひここだけでも読んでみてください。
ピンバック: AdSenseでブログをお金にする実例とノウハウ本 – Google AdSense 成功の法則 57 | アンギス